金 相憲 / タイポグラフィーをテーマにした映像の制作

一般的に人間は五感を通して「モノ」を感じ取る。たとえば音楽は、まず聴覚を動かして聞いている者の感情を刺激する。さらに音楽を鑑賞する時、聴覚のみではなく、映像が持つ視覚的な面をプラスさせれば、その効果はもっと表現できると考え、映像とセットで制作されることが多い音楽を視覚的に表現することで音楽の楽しさをもっと強調できると思い、タイポグラフィーを用いた映像制作をテーマとした。

映像のベースとなった「can`t wait」(作曲:Jim yosef 歌手・作詞:anna yvette)は、昔の事を後悔しながら、未来を向かってドンドン前向きに進もうとする思いを表現した曲である。曲の内容が昔の事を後悔し自分自身を変えていく事を表現しているので、あえて対比できる色として黒と白に表現してみた。背景を黒と白を対比させた意図は、曲内の主人公の心の変化を表現したものである。また、黒と白にしてシンプル感と高級感を出すのも一つの目的である。その外、強調したい言葉には意味に合わせて動きをつけたり、イメージと合わせて文字と背景をもっと激しくに動かすなど制作の方法を試みた。

can’t wait(サイズ:1280x720px 長さ:3分28秒)
せんだいメディアテークでの展示風景
せんだいメディアテークでの展示風景
映像の各シーン 映像の各シーン 映像の各シーン 映像の各シーン
映像の各シーン
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