蛇石 可奈子 / 液体をモチーフにした映像の制作 - 映像編集による世界観の視覚的表現 -
液体は非常に身近にありながら、複雑で予測不可能なかたちを見せる。すぐ目の前にありながら、そこはまるでちいさな別世界のようだ。それらは次々に形を変え、同じ姿を見続けることは出来ない。私はその一瞬の世界に魅了され、その空間の持つ繊細で幻想的な世界観を映像作品として表現したいと考え、卒業制作のテーマとした。映像からイメージされる楽曲を制作し、音に合わせて場面が展開していくように映像に編集を行っている。この作品で表現したのは人の心の内の世界、心象風景である。 時に穏やかに、時に激しい液体の形状変化により、感情の動きを表現している。