最上 翔太 / Unreal Engineを用いたリアルタイム3Dグラフィックの制作
リアルタイムCGとはゲームなどに利用されるインタラクティブなCG表現のことである。私は風景のイラストレーション制作を1年次より継続して行なっており、自分の表現してきた世界観や空想の世界をより生きた表現にできると考え、没入感を得られるようなリアルタイムCGでの表現を卒業研修のテーマとした。
「Creepy witch’s house」
コンセプトイラストレーション: 6400×3600px 350dpi 16:9
リアルタイムCG: スクリーン比率16:9 アクタ数159
不気味な魔女の家をコンセプトとしたリアルタイムCG。イラストレーションでは山奥で魔女が一人で住んでいそうな様子を描いた。魔女が研究の為に使用する壺や備蓄の為の樽がある。主に行なっている行為は主に薬品の調合で、辺りには使用した動物の骨などが散らばっている。リアルタイムCGは、どこをとっても不気味な雰囲気が出るように制作した。流れる川の音が辺りを包み、静寂の空間の中に妖しく灯が灯る魔女の家を描いた。水車や川の流れの動きがあることで生きた世界を表現した。
「Spaceship arrival」
コンセプトイラストレーション: 6400×3600px 350dpi 16:9
リアルタイムCG: スクリーン比率16:9 アクタ数161
廃ビルに落下した宇宙船をコンセプトとしたリアルタイムCG。イラストレーションでは、突き立っている天井の破片によって影が落ちる宇宙船の物々しい雰囲気を表現した。各所に崩れ落ちた天井の破片が散りばめられている。まだ稼働し続けている宇宙船の様子を描いた。リアルタイムCGは、廃ビルという狭い空間の中でいかに空間の様子を描くかを考えながら制作した。ビル内部ということで空調や電気系統の設備を配置することでビルの雰囲気を出した。廃ビルの風化した様子を表現し、宇宙船の存在が目立つように空間をレイアウトした。